海外で働く日本人が急増している今日、海外で暮らす子どもも増えています。2017年(平成29年)の外務省の調査によると、在留邦人1,351,970人のうち、学齢期(小・中学生)の子どもは82,571人、18歳未満の子どもは27万人余り(272,552人)に上ります。国際結婚をして多文化の環境で子育てをしている方も少なくありません。
多文化・多言語の環境は、子どもにとっても大人にとっても、様々な新しい体験や出会いの可能性を含んでいます。一方で、適応に時間がかかったり、不安やストレスを感じる場合も多いことでしょう。しかし、海外では、子どもの発達や心理、子育てについて日本語で相談できる専門家を見つけることはとても難しいのが現状です。
日本国内の小・中学校には、スクールカウンセラーが配置され、心の健康のサポートにあたっています。海外の日本人学校に通う子どもたちにも、同じようなサポートを提供できたら・・・。
2006年4月、スクールカウンセラーとして子どもたちの日常と関わる臨床心理士たちの日々の語らいの中からこの会が立ち上がりました。With Kidsは、日本語での支援や情報を必要とする、海外在住の方々を対象に活動しています。
-海外に住む子ども達の心の健康をサポートする臨床心理士の会-