日本心理臨床学会 第31回大会 自主シンポジウム
海外日本人学校等への相談活動(5)
2012年9月14日 愛知学院大学

発表概要

 With Kids-海外に住む子ども達の心の健康をサポートする臨床心理士の会ーは2006年に、臨床心理士の社会貢献を一つの目的に、ボランティア・グループとして活動を開始した。活動の目的は、その名称の通り「 親の都合により海外に暮らしている子ども達を取り巻く様々な問題に悩む保護者・教職員に対し、電子メールを主たる媒体として相談に乗る」ことである。メンバーの多くが海外生活を経験し、そこでの生活や子育ての大変さを実感し、海外での孤独な子育てに対する支援を展開させている。

 活動開始当初はメール相談が中心で、その半数近くが発達の問題についてであった。海外の日本人学校では教師の派遣数が国内の9割で、スクールカウンセラーはもとより日本人の養護教諭すらいない状況である。発達に関することや、子育てを取り巻くいろいろな悩みなどについて日本語で相談できる人や機関に出会える可能性は極めて低い。そのような状況の中、2年目からは2,3回海外に赴き、日本人学校等を訪問し、直接的な相談活動やワークショップを展開している。

 今回の自主シンポジウムでは、最初にWith Kidsの受けた海外からのメール相談、海外での相談活動とワークショップの実際について報告する。

 次に、2つの相談事例を基に、参加者の皆様にも回答を考えていただきながら、実際にどういった回答が相談者にとってより良いものであるかを探っていく、参加型のシンポジウムを展開したいと思っている。指定討論者に跡見学園女子大学文学部臨床心理学科准教授の宮崎圭子先生をお迎えして、アドバイスをいただきながら進めていきたい。

もくじ

Ⅰ.With Kids とは

Ⅱ.これまでのメール相談の傾向

  • 相談者
  • 滞在地域
  • 相談者の年齢
  • 相談内容から見えてくるもの
  • 問題

Ⅲ.メール相談の実際:ワークショップ

  1. メール本文の例
  2. 回答メールの書き方
  3. ワークシートを使って回答メールを書いてみましょう
  4. 回答例

Ⅳ.メール相談のシステムと問題点

Ⅴ.指定討論者からの提言 (宮崎圭子先生)